妊婦のマイナートラブルや産後ケアにも対応

コロナ禍の長期化に従い、原因不明の腰や首の痛みを訴える人が急増している。環境の変化によるストレスはもちろん、その多くは、仕事をするのに適していない椅子や机で、長時間不自然な姿勢を取り続けることで発生する痛みだと上村レオ先生は説明する。「本来、人間の頭は肩の上にあるべきものですが、ノートパソコンを覗き込むような前傾姿勢をとり続けるとどうなるでしょう。頭はボーリング球と同等の重さですので、それを首と肩で踏ん張り支える。この状態では、体に歪みが生まれて、知らないうちに様々な体調不調の要因となるのは明らかです」。

背骨や骨盤の歪みを矯正し、神経の働きを回復させながら健康体へと導くカイロプラクティック。上村カイロプラクティックでは、この他に、鍼などの東洋医学も取り入れながら、36年にわたり多くの人々の健康を支えてきた。2022年3月にはトーランス市内に新クリニックをオープン、2店舗体制で患者の診療に取り組んでいく。

「背骨や骨盤の歪み矯正以外にも、筋肉の動きをコントロールしスムーズな体の動きを取り戻す治療なども行っています。人間の体は、非常に高度なサバイバル機能を備え、怪我をした瞬間に痛みを発生させ、足を引き摺らせるなどして、その怪我が酷くならないように防御します。でも、怪我が治り、痛みがなくなったからといって、体の機能が完全復活した訳ではありません。バランスが悪かったり、不自然な動きになったりと、体は元とは違う、似たような動きで補おうとする。こうした小さな負荷や不自然な動きは、他の問題を引き起こす原因となりうるので、治癒後のリハビリや、自分の体の正しい使い方を知ることは非常に重要なのです」。

さらに、レオ先生の考える理想の治療は、体が異変を感じる前に、定期的メンテナンスで健康を維持すること。特にスポーツをしている人、健康や体づくりへの高い意識を持つ人は、数週間に一度ほどのペースで通院し、体をベストな状態に保つことを勧める。また、妊娠中のマイナートラブルを抱える女性にも最適で、産後ケアにも対応する。「例えば、歯は、毎日歯磨きをすることで虫歯を予防しますが、これと同じ考え方です。健康な体の状態を保つということは、日頃からしっかりとメンテナンスをするということなのです」とレオ先生は力説する。

上村カイロプラクティックでは、健康体を維持する手段として、必要なサプリメントの摂取なども推奨する。特に、免疫系に大きな影響を及ぼすと言われる「ビタミンD」。この数値が低いと、風邪をはじめコロナなど様々な病気に罹る確率が高まる。「アメリカ在住者は、このビタミンDレベルが極端に低いという調査結果が発表されています。まずは血液検査で自分の正確なビタミンD数値を知り、それに合わせた適量のサプリメントを摂取しましょう。当院で扱っているサプリは、ドクターからの推奨がないと購入できない液状のものですが、オンラインでオーダーすることもできます。もちろん、これに加えて毎日適度な運動をすることを忘れてはいけません。健康な体は、放っておいて自然と出来上がるものではないのです。」と話を括った。