医療medical

応急処置の方法


【妊娠中の異常 (Problems during Pregnancy)】

妊娠中に何らかの異常があった場合には、直ちに医師の診断を受ける。妊娠前半期の異常としては、流産や子宮外妊娠、胞状奇胎などが挙げられる。妊娠後半期の異常としては、前置胎盤、早産、胎盤早期剥離などが挙げられる。

応急手当

  • 大出血した時
  1. 救急車を呼ぶ。大出血の場合、一刻も早く病院へ運ぶ。救急車が着くまで安静にし、毛布などで包んで保温する。
  2. 頭を低くし、足の下に枕やクッションなどを重ね、足を高くして寝る(下半身の末梢のほうにたまった血液が上のほうに移り、血圧が下がるのを防ぐ)。
  3. 出血場所を圧迫する。出血している膣の中へ清潔な脱脂綿、ガーゼを押し込む。
  • 破水した時

妊娠末期にさらっとした生暖かい水が流れたら、破水を疑う。細菌感染が起こりやすくなるので、早めに医師の診断を受ける。

  • 子癇(しかん)を起こした時

けいれんを起こし、口から泡をふきながら昏睡状態になる。前触れとして、頭が痛くなったり、目の前にチラチラしたものが飛ぶように見える自覚症状がある。救急車を呼び、部屋を暗くして安静にして待つ。

【急性アルコール中毒(Acute alcohol intoxication)】

短時間に多量の酒を飲んだために起こり、死亡することもある。危険な状態であるかどうかを見分けることが肝心で、以下のような症状があれば、直ちに救急室に運ぶ。

  • 急に倒れて、意識不明になる。この場合は気道確保の必要性を考慮する。
  • 苦しがり、吐いてもそれが治らない。
  • 血の気が引いて顔色が悪い。
  • 頭部外傷がある場合。

応急手当

  1. 吐き気がなければ、砂糖水、緑茶、紅茶、コーヒー、果汁などを飲ませ水分を補給する。
  2. 衣服を緩め、眠らせる。

【レイプ(Rape)】

レイプに遭ったり、レイプの現場を目撃したら、直ちに警察に通報する。親戚や友人、あるいはレイプ・ホットラインに連絡し援助を求め、かかりつけの医師に連絡する。被害者は性的感染症や妊娠の可能性があるため、病院で必ず婦人科の身体検査を受ける。

被害者への重要注意事項

犯人特定のための検査をスムーズに行うためには、衣服を着替えない、シャワーを浴びない、歯を磨かない、以上3点が重要である。

応急手当

  • 無意識の場合、必要であれば気道確保、人工呼吸を施す。
  • 出血があれば、止血の手当てをする。
  • 骨折があれば、骨折の手当てをし、できる限り被害者を落ち着かせる。

被害者への対応

  1. レイプの被害の直後、被害者を一人にせず、だれかが被害者に付き添う。
  2. 被害者の手当てに当たるような状況にあったら、できる限りのことをしてあげる。
  3. 検査の結果に合わせて、被害後の対策を取る。
  4. レイプ後は、精神的にダメージを受けているので、カウンセリングの必要性を説き、精神的な安定を図る。

心身のリラックスを手に入れる 〜理想的な快眠とは〜

不眠の原因は睡眠のリズムの乱れの他、様々あるという。では、快眠のためにはどのようなことに気を付ければよいのだろうか。睡眠のリズムを正確に刻むために欠かせないのは、生活全体のリズムを可能な限り整えること。単に朝起きて夜眠る、だけでなく、朝や日中に日光を浴びたり、食事を3食、適度な量を食べるといったことで、生活のリズムが作られるという。

カフェインの効果は長時間にわたるので、昼ご飯以降にはカフェイン入りの飲食をさけることが重要である。更に就寝時には、心身ともにリラックスするクセをつけたい。なるべく仕事や心配事を考えつつ、眠りに入らないようにしたい。適度な運動の習慣化や入浴。ヒーリング・ミュージックなども効果がある。

入浴法を考える

アメリカではとかくシャワーだけで入浴を済ませることが多くなってしまう。これは時間や住居の問題もあり、なかなか日本と同じような入浴環境になり得ないことも多いだろう。しかし、ちょっとした知恵で身体を温められる入浴は実現できる。まず、改めてお湯の温度に気を遣ってみたい。一般的にいわれる適温は、約38〜40度。若干ぬるいと感じるぐらいがよいとされる。ぬるめのお湯は身体への刺激が少なく、仕事などで高ぶった神経を沈める効果があるからだ。入浴はできる限り、時間をかけてのんびり入る。仕事のことなど考えず、頭を空にすることを心掛けたい。できれば、足を伸ばし、腕や足の筋肉をほぐしつつ、軽いストレッチをするのもよい。一つ注意したいのは心臓が弱い、もしくは高血圧気味の人は必ず医師と相談の上、自分に最適な入浴法を取り入れてほしい。

意外と温まる半身浴

半身浴といって、身体の腰辺りまでをお湯に入れて、身体を温めるという入浴法がある。お湯の温度は約38〜40度。やはり、時間をかけてつかり、身体をリラックスさせる。この半身浴ならば、身体に余計な水圧もかからず、身体への負担が少ない。

ヒザ下入浴でも温まる

ヒザまでの高さのバケツなどに40度程度のお湯を張り、その中へ足をつけてみるとよい。案外と身体が温まり、ちょっとしたリラックスを味わうことができる。

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桑間 雄一郎 医師(監修)

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所属
東京海上記念診療所(マンハッタン診療所)
肩書
院長
住所
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TEL
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FAX
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