医療medical
産前・産後の心身のケア
妊娠中の準備から 出産後の生活まで しっかりサポート
マドレボニータは、1998年の創業以来、日本で産前・産後のヘルスケアプログラムの研究・開発・普及を行っている認定NPO法人です。
「バランスボールエクササイズ」「コミュニケーションワーク」「セルフケア」の3本柱から成る「産後ケア教室」を日本各地で開催するほか、世界中どこからでも参加いただける「産前・産後のセルフケア オンライン教室」も開催しています。また、妊娠中から家族で産後の準備に取り組むために、オリジナルのオンライン両親学級、産後の過ごし方リーフレット、産後の実態を調査しまとめた「産後白書」などを提供しています。
アメリカで妊娠や出産をする場合、日本とシステムが異なったり言葉の壁があったりしますが、街でも赤ちゃんに対してフレンドリーな人が多かったり、トイレのオムツ替えシートなど設備が充実しているなどの良い面も多いと思います。とはいえ、夫婦で子育てのスタートを迎えるには、出産、そして出産後の変化や過ごし方について事前に情報を得て、一緒に準備しておくことがとても大切です。
例えば産後の心身は出産によりダメージを受けているので、出産後一ヶ月は休養がとても大事です。また、赤ちゃんと二人で家にこもりきりになることで社会と切り離されるような孤独感を感じてしまうこともあります。こうした情報を知らないと、無理に家事をして体調を悪化させてしまったり、自分だけがこんな状況だと落ち込んでしまうこともありえます。さらに、産後はそういった状況になりうることをもしパートナーである夫が知らなかったら、つらい状況や気持ちを理解してもらえなかったり、産後すぐでも家事は妻が行って当たり前と思ってしまったりして、「夫婦で協力して子育てする」ことが難しくなってしまうかもしれません。産後について知る第一歩として、まずは「産後白書4」をぜひ夫婦でご覧ください。
また、夫婦ふたりだけで乗り切ろうとせず、友人知人や職場の方などにもサポートしてもらえる環境を作ることも、健やかに出産・産後を過ごすための大事なポイントです。アメリカでは一品持ち寄りのポットラックパーティーが盛んなので、遠慮せずに妊娠中から周りの方に「出産後はおかず一品持ってきてもらえたらとっても助かる」と伝えておけば、喜んで協力してくれる方がたくさんいるでしょう。
北澤ちさと
東京都出身。出産後、マドレボニータの教室に参加、2009年より事務局スタッフ。2013年から家族でノースカロライナ州に移住。渡米後もアメリカから事務局業務に携わる。
nstagram @npo_madrebonita
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「産後白書4」はWEBからダウンロード可能です
https://www.madrebonita.com/sangohakusyo4