生活living

山歩きの楽しさ 


山に登る目的は人それぞれ。人はなぜ山に登るかという永遠の問いに、「そこに山があるからだ(Because it’s there.)。」と言ったイギリスの登山家ジョージ・マロリーの名言はあまりにも有名です。

私が山歩き(ハイキング・登山)を始めたのは約20年前、アウトドア用品の輸入代理店・販売店に入社したのがきっかけでした。

周りにはプロの登山家がたくさんいて、山を登る・歩くことの楽しさを教えてもらいました。

日本では南アルプス、富士山、尾瀬、屋久島などの百名山に行っきました。日帰りでの里山歩きを楽しんだり、いつの間にか山歩きが趣味となりました。

アメリカに移住し、歳を重ねるに連れ山歩きの目的も変わってきたような気がします。昔は山頂を目指し登頂することが主たる目的でした。ですが、近頃は草木や動物を観察しながら歩く過程や、春夏秋冬を感じながら歩くことを楽しんでいます。

アメリカのトレイルは日本にはない地形や自然のスケールや雄大さも魅力の一つです。ハイカーやアウトドア愛好家なら一度は聞いたことがあるはずです。アメリカ大陸を縦断する「3大ロングトレイル」も有名です。

①ジョージア州からメイン州のアメリカ東部のアパラチア山脈を縦断する長距離ハイキングトレイルのアパラチアン・トレイル (Appalachian Trail)(全長約2,200マイル(約3,540キロメートル)

②西海岸に沿って北から南に走る長距離ハイキングトレイルでカナダ国境からメキシコ国境まで続く、全長約2,650マイル(約4,265キロメートル)のパシフィック・クレスト・トレイル (Pacific Crest Trail)

③アメリカ合衆国の大陸分水嶺に沿って北から南に走る長距離ハイキングトレイルでモンタナ州、アイダホ州、ワイオミング州、コロラド州、ニューメキシコ州の全長約3,100マイル(約4,988キロメートル)のコンチネンタル・ディバイド・トレイル (Continental Divide Trail)です。

各ロングトレイルは異なる自然環境と難易度で多くのハイカー愛好家を魅了し、トレイルを歩く楽しみ方や目的も人それぞれです。「3大ロングトレイル」を踏破するスルーハイクにいつの日か挑戦してみたい気持ちはあります。さらに、ロングトレイルの一部や里山を日帰りでハイキングする楽しみ方もあります。

アメリカは国立・州立公園のトレイルが充実しておりトレイル情報(https://www.alltrails.com/)もたくさんあります。

個人の目的や体力によって楽しみ方は人それぞれです。ぜひ自分の楽しみ見つけて自然の中をゆっくりと山歩きをしてみてはいかがでしょうか。

きっとそれぞれのトレイルで、素敵な発見があるはずです。

企業概況ニュース連載「山を歩き、川で遊ぶ。大人のアウトドアライフ」④より 

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