生活living

《CAREGIVING&NURSING》アメリカ生活における医療の不安を解消


オンラインによる遠隔医療相談

海外在住で、医療の仕組みや制度で困っている人たちは少なくない。現地の医療事情に詳しくないことに加え、「なかなか予約が取れない」「言語、文化の違いでコミュニケーションが取れない」など、病気以外の悩みも多い。これでは、メンタル面にも負担がかかり、ストレスも溜まる一方である。そういった問題を解消すべくスタートしたのが、オンラインの医療相談サービス「YOKUMIRU(ヨクミル)」。遠隔からオンラインを通して、日本人医師に日本語で相談でき、日本の医療をベースに話ができるというものだ。

「コロナにより、初診は必ず対面でうけることが必要だった日本の法律も変わりました。コロナ以降も、オンライン需要が増えたことで、弊社のサービスを利用する方も増えました。」そう話すのは、「YOMIKURU」のCEO原さん。

健康は自分で維持して管理する

「『保険』というのは、何かあった時に使うものですが、我々のサービスは、何かある前の予防の段階から使っていただきたいのです。セルフケアに、医師のアドバイスをプラスアルファする形で使っていただいている方も多いです。あとは、実際に病院に行った後にセカンドオピニオン的にご利用になる方もいらっしゃいます。例えば、『現地の病院行って手術しろと言われたけれど、日本でも手術になるのか?』というような、アメリカで治療方針と言われていることが、日本でも同じ治療方針なのか、ということの確認のために使っていただいております」。企業で法人登録をすれば、社員やその家族の健康管理ツールとして利用でき、企業に求められる「安全配慮義務」の一環として、企業リスクの軽減にも役立っている。

保険ではカバーできない部分への配慮も 

海外赴任のみならず出張ベースでも利用でき、オンラインで会員登録を済ませておけば、いつでも利用できる。個人会員としてはもちろん、会社で法人会員として登録していれば、請求書は会社へ一括で送られる。医療相談は保険外になるが、料金はメニューより選択でき、登録料や、年会費、月額基本料も必要ない。分野に分かれて相談医師が在籍しており、相談内容も様々。薬の処方に関することから、育児に関することまで。近年は、メンタル部分のサポートを求める人も増えているため、メンタルケアの相談にも積極的に取り組んでいる。

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原 翔平

原 翔平
所属
YOKUMIRU
肩書
CEO・会長
URL
https://yokumiru.jp/

帝京大学卒業後、中小企業経営者を対象 とした資産コンサル会社に入社。その後、 2017年3月にリオール株式会社を設立し、 代表取締役に就任。2022年2月YOKUMIRU 株式会社代表取締役に就任。